6月の新潟は、色とりどりの花たちが次々と咲き誇り、心がワクワクしますね。お着物も衣替えの時期になり、単(ひとえ)のお着物が心地よい季節。今回は、そんなお着物が似合う「バラ園」での撮影に行ってきました。

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お着物が似合う撮影スポット~バラ園~

国営越後丘陵公園~バラまつり🌹~

友人のカメラマンが撮影してくれました。

新潟県長岡市にある越後丘陵公園のバラ園で着物撮影をしてきました。マスクをしていても甘い香りが華やかに香ります。広大な景色。バラの香りの空気を胸いっぱい吸い込みます。お天気にも恵まれたのは良かったけれど、日陰が少ない!熱中症に注意しなくちゃ。

今日の着物は、亡き母との思い出の本塩沢のお着物。

今は着付け教室の講師として活動している私ですが、この着物に出会った時は、まだ一人では着物が着れない、今から18年前。当時は塩沢紬も本塩沢も全く知らない、たまに「美しいきもの」で見ていたくらいで、ど素人‼お店の方に、「単(ひとえ)にしたら最高ですよ」と言われたけど。「単?」と、着物が季節によって分かれていることも、理解していなかったと思います。

母の小さな生命保険を姉妹でいただき、お金にしていたら、あっという間に使ってしまいそうで、何か形に残したくて、そんな時に出会って買ったお着物なのです。今ではもう作ることができない「やまだ織」の本塩沢。母のおかげで素晴らしいお着物に出会うことができました。つい先日母の命日でした。きっと一緒にバラを眺めて微笑んでくれていたことでしょう。

18年経って、やっと自分らしく着ることができているかな?笑

前結び着つけ教室

二宮家バラ園

 

二宮家バラ園

9代目が今もお住まいの二宮家。新潟市北の聖籠町にあります。この日本家屋は明治時代に一度全焼してしまったのですが、その後再建され復元されたとのこと。敷地内のバラ園の隣には、今も人が住んでいる家屋としては類を見ない素晴らしい日本庭園が広がっていました。どちらも手の行き届いた美しいお庭でした。洋と和が調和する、お着物にもピッタリな場所。生活なさっていらっしゃるため、一般公開はバラの季節のみ。この季節一度は是非訪れてみてください。

珍しい亀甲竹。パワースポット感満載!ほんとに気持ちがいい。

どこを撮っても絵になりますね。

大きな梅の木。たくさんの梅が実っていました。

バラ園はがらりと雰囲気が変わり、メルヘンの世界。お花は女心をウキウキさせます。いくつになっても嬉しくて自然と笑顔になりますね。本当に素敵。ずっと眺めていたくなります。

いつもなら、こちらにはカフェもあり、ゆっくりとできるのですが、今はコロナのためお休みでした。

バラだけでなく、本当にたくさんの色とりどりの花が満開でした!

今回のお着物は、お気に入りの結城縮。結城紬は有名ですからご存じの方は多いと思います。結城としては珍しい単の「結城縮」。塩沢とはまた違った、味わい深い大好きなお着物です。

帯は半幅帯で変わり結び。「ダブルリボン」を結んでみました。浴衣にも結べる、大人かわいい帯結びです!

ダブルリボンの結び方はこちらをどうぞ

どちらのバラ園も素晴らしかったです。皆様も是非お出かけくださいませ。

単の季節は?

お着物にはルールがあります。洋服にも衣替えがあるように、お着物にも季節によって着る種類が変わります。ここで、簡単に説明いたしますね。

八掛(はっかけ)という裏地のついたお着物を「袷(あわせ)のお着物」といいます。袷は秋から春の寒い時期に着ます。基本は、10月から5月までというルールがあるのですが、昨今の温暖化で5月に30℃を越えたり、10月になっても20℃以上で涼しくならないような時は、しばらくは裏地のない透けない単の着物でも良いと思います。

単の季節は本来、6月と9月のみ。ですが今は、桜の終わるくらいから着ても良いのではないでしょうか。襦袢を薄手のものにしたり、体感温度を重視し、あまりスケスケで寒々しくならなければ、心地よい着物を選ぶべきでしょう。日本の気候はすっかり変わってしまいましたから…。

私が着ているお着物も単の本塩沢です。とっても軽くて爽やか。あの時の店員さんが言った「単にしたら最高です」の意味がよくわかります。本塩沢は新潟県が誇る日本三大紬の一つです。

7.8月は夏物のお着物の出番です。透け感を大事にした「絽」や「紗」のお着物が主流になります。憧れの夏着物の代表はやっぱり「小千谷縮おぢやちぢみ」。こちらも新潟県の優れた作品の一つです。新潟県人としては一枚は欲しいお着物ですね。新潟には、着物文化が根付いています。もっとたくさんの方、特に新潟の方には是非着ていただきたいなと心から思います。

せっかくのお着物のお写真が、自分が思っていたのと全く違っていて、ガッカリしたことはありませんか?きっと誰もがあると思います。お着物で美しい写真を撮るには、ちょっとしたコツがあるのです。意外と意識をいかないのが足元。ちゃんと閉じていますか?そして背中!猫背になってしまっていませんか?ポイントは首と肩甲骨。見返り美人の力の抜けた美しさは、洋服での生活ではなかなか失われてしまいみんな肩が上がっています。胸を広げ、大きく深呼吸しながら、肩を下げ、首を伸ばしましょう。ついつい力が入ったままの生活をしている自分に気づくのではないでしょうか。背中はあなた自身を映し出します。胸を張ってまいりましょう(^^♪

なでしこ和美人越後

前結び着付け教室では、こうしたお着物での撮影会でのお写真の撮られ方レッスン、ポージング指導、お食事の時のマナー、和室での作法など、お着物に関する知っておくべき立ち居振る舞いのレッスンもご用意しております。少人数制で丁寧に学べる着付け教室です。

あなたの求める、着付け+αの習いたいことがいっぱい💛

次はどんなお花と撮影しようかな(^^♪ぜひご一緒に!

 

なでしこ和美人越後 代表 前山豊子

新潟のマナースクール【マナクル】