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美しい着姿のための着物のルール

着物には美しい着姿のルールがあります

*基本的には、後ろの衿の部分は、襦袢が5ミリほど内側、つまり着物より襦袢が出ないこと。(お洒落半衿の時には、わざと少し出したりします。)

*背縫い部分(背中心といいます)、帯から上の部分は背中心が真ん中にきていないと美しくありません。

背中心が背中の真ん中にするためには、下の図のかけ衿を前で合わせ右手で持ち、左手で背中心を持ち、前後に引き合いをして背中心を決めます。両方のかけ衿が同じ位置にあると背中に背縫いが来るように、着物は作られています。その特徴を覚えておきましょう。

 

帯の上の上半身は背中の真ん中に縫い目がきます。下半身は真ん中である必要はなく、やや右側に縫い目がきている場合が多いでしょう。後ろ姿は自分からは見えないだけに気をつけたい大事なポイントになります。

帯の上は背縫いが中央にないと、バランスが良くありません。

帯をする前に、背中心がちゃんと背中の真ん中にきているか、確認しましょう。

帯下のお尻の部分の背縫いは右側にずれていてもかまいません。これは、お着物の特徴で、その方の体系に合わせて調節ができるようになっています。

足首に向けて、裾つぼまりをつくるとすっきりした後ろ姿になりますね。

皆様素敵でしょ(^^)

タイプ別の衿合わせ

着物は唯一、「衿元」と「うなじ」が開いています。その開き方で初々しさや、粋な感じ、野暮ったさが出てしまったりイメージが変わります。

成人式のお嬢様、お若い方は丸く優しく、少し合わせ気味で決めます。年配の方は逆にゆったりとシャープに。訪問着などのフォーマルの時はあまり深く開けませんが、紬などの時はシャープな感じで粋に仕上げましょう。また、衿合わせによって、痩せて見えたり、太って見えたりしますから、自分らしい衿合わせを早く見つけることも美しく着物を着るポイントになります。

 

夏は涼やかに

6月は衣替えで、単衣(ひとえ)になりますが、近年は5月くらいから気温が高くなり、早めに単衣に切り替えたりして、体温調節をしています。暑い時は夏着物の代表ともいえる、新潟県の小千谷縮は最高ですね。見た目の爽やかさはもちろんですが、何といっても涼しい!軽くて風が通り抜けていきます。しかも、お手入れもお家で手洗いでき、気持ちよくいつでも気楽に着物が楽しめます。

 

半衿も衣替え。涼やかで優しい色の小千谷縮の半衿も、お手入れも簡単でおすすめです。夏しか着れないおしゃれ着物を楽しみましょう!

 

着物が半衿で蘇る

お着物のコーディネートでは、「半衿」は大変重要です。

着物を習い始めの頃は、そこまで意識する必要はありませんが、半衿は”白”だけではありません。”白”にも蛍光色の白もあれば、オフホワイトまでさまざまです。半衿は、直接お肌の近くにあり、お顔周りを美しくしてくれるとともに、お着物と自分とを繋ぐ大事な役割を果たします。

フォーマルな時は、無地半衿となりますから、その”白”に是非こだわっていただきたいのです。

普段のお洒落な時は、華やかに色・柄などで遊んでみると、また新しい発見があったりします。「半衿」のお洒落こそ、着物上級者といえるでしょう。

日本人なら誰でもお着物が似合います。

日本の四季を身にまとい、あなたの人生を心豊かなものにお着物を活かしてみませんか?

なでしこ和美人越後 前山豊子