月の名前が教えてくれるもの
9月になり、稲刈りも始まり、虫の音もすっかり秋になりました。風が心地いいですね。
そして9月は「お月見」の季節。
夜道を歩いていて、ふと見上げた空に月をみつけるとなんだか”ほっこり”した気持ちになり、何だか幸せになります。
三日月、半月、満月…、月は夜ごとに姿を変えて一定の周期で満ち欠けを繰り返しています。日本人は感性が豊か。月にさまざまな名前がついています。
たとえば、女性の眉のような曲線を描いた三日月は「眉月」、弓を張ったように見える半月は「弓張月」など雅な名前がたくさんあります。十五夜を過ぎると月の出る時間が遅くなってくることから、「十六夜の月」を「いざよい(ためらうなどの意)の月」、さらに立待月(立って待つ月)、臥待月(床に寝てまつ、臥して待つ月)など、愛しい人を待ちわびるような名前がついています。どれも素敵ですね。
それだけ人々の生活に、月の存在は特別なものだったのでしょう。
月の光は人の心を美しくする
夜が今よりもずっと暗かった時代、月明りは暗闇だけでなく人々の心を豊かに照らしていたことでしょう。今は月より明るい街の灯りで、月の存在は小さくなったように感じます。
私の住む田舎ではまだまだあたりは真っ暗闇になり、月明りが青白く美しく照らしてくれています。
月の優しい光は、人を素直にします。纏っていた鎧を脱いで、本当の弱い自分を感じるでしょう。それでも、欠けていた月がやがて満ちていく姿に勇気をもらい心を奮い立たせる。満月のままではいられない時の流れも…。時は常に流れていることを月は私たちに教えてくださいます。
月の学びとは「母性」を意味します
女性の毎月くる月経のことを「月のもの」などと表現したりしますね。優しく儚い淡い光が女性をイメージするのかもしれません。男性は優しい月のような女性を望む方も多いでしょう。月には太陽とはまた違った不思議な魅力があるものです。
太陽のような明るさでみんなを元気にする意味で「母は太陽のようであれ」とも言うのですが、太陽はまさに元気、笑顔、「陽」のイメージ。月は静かに優しさで包み込むような「女性らしさ」「陰」「影」のイメージだと思います。
男女平等。今や家事育児も折半、女性の社会進出も素晴らしいです。ですが本当にそれで良かったのでしょうか?
いつの時代も、女性の賢さが時代を支えてきていると私は思います。男性には男性の役割が、女性には女性にしかできない「母」、「女」としての役割があるのです。
ある時は、太陽の光のようにいつも元気な笑顔で家族を護り、またある時は、月の光のように蒼く清らかに足元を照らす。「大丈夫だよ」って抱きしめる。それができるのが「女性」なのです。
本来心が強いのは「女性」です。強い気質だから力を奪われて生まれてきます。「男性」は本来弱い。弱いからこそ腕力を与えられています。
男の中の男!と言われる人ほど臆病だったり、また反対になよなよした男性はしぶとかったり。女性も、さばさばして男っぽい人ほど、実は女性らしかったりします。
愛情不足が深刻な現代、今こそ本物の女性の力が必要なのです。そして、そんな賢く健気な女性を、男性は守ってください。たくさんの人の中で出会えた奇跡。その出会いにも学びがあるものです。素直になりましょう。
月の光に癒されるように、あなたもあなたの大切な人を癒してください。それが月の学び。静かに無償の愛と赦し、エナジーを注ぎましょう。
大切なあなたが幸せでありますように。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)