子どもたちの人間力と想像力を育てましょう
親であれば、子どもの将来を案じ、幸せな人生を歩んでほしいと願うのは当然だと思います。けれど、転ばぬ先の杖、人生を楽に生きるためのテクニックを身につけさせたいと思っているとしたら、それは間違った親の愛です。
人は誰もが、この世でたくさんの経験をし、そこから学ぶために生まれてくるのです。傷つけたり傷ついたりしながら、思いやりを学ぶのです。風邪など病気になるから苦しみを経験し、誰かが助けてくれる愛を知ったり、自然と感謝もうまれます。経験は宝物。なのに、先回りした親の行動はその子の学びを奪ってしまっていることになるのです。
人生はシナリオ通りにはいかない
真実は実はとてもシンプルです。考えてみてください。人間が生きるために必要なことは、「衣・食・住」です。最低限それだけ整っていたなら、幸せを感じられるものなのです。あとはその子の人間力しだい。
人生を、まるで決められたシナリオのように考えていて、その通りに進むものと思い込んでいる人がいます。そのため、シナリオになかった出来事が起こると、フリーズして動けなくなってしまうのです。相手の思ってもみなかった行動に動揺しパニックになるのです。
何かあるのが「人生」
人生では、まったく予想していなかったことが起こるものです。シナリオが大きく変わったとき、対応できるのは想像力のある子です。
そのためには、本人がたくさんの経験と感動を積んで想像力を養うことが何より大切なのです。親がその機会を与えてあげることが、長い目でみると、子どもを護ることに繋がるのです。子どもを辛い環境にできるだけ置きたくないのは親として当然のことですが、いつまでも親は護ることはできません。その子が自分で生き抜ける力を身につけさせなければ、いずれ本人が苦しむことになります。
転んでも、自分で立ちあがる力を、親は信じて伸ばしてあげましょう。手を貸すのは簡単です。それは親が楽なのです。自分の都合ばかりで子どもの本質を見ていません。親も子どもからたくさん学びます。そのことをどうぞ忘れないでください。子どもはその子の人生を生きなければならないのです。
才能のない子は一人もいない
才能のない子は一人もおりません。生まれてこなければよかった子も、一人もおりません。みんな大切なたましいです。この世に、私たちにたくさんの学びをくれる宝物たちです。最初からできる子もいません。多少は前世からの経験などから、簡単にできてしまう子とそうでない子はおりますが、現世では初めてのことばかり。たくさん経験させてあげましょう。その中で、その子に合ったものを伸ばしていけたらいいですね。努力する心を一緒に育ててあげましょう。それには親も努力が必要。一緒に成長していけたらいいですね。
過干渉になるのではなく、精神的なサポートに徹しましょう。人より秀でたものがあるのは、苦労も伴うものです。華やかな世界であればあるほど、影の部分もあるものです。親に出来ることは、あたたかい目で見守ってあげること。それが一番の愛です。
最初から「親」として生まれてきた人は一人もおりません。みんな失敗を繰り返し、また子どもを通して学び「親」になっていくのです。彼らから教わることは本当にたくさんあります。親子として縁があった深い絆を大切にしてください。子どもたちは、あなたを「親」にと選んで生まれてきてくれたのだから…。
子どもたちが、笑顔でのびのびと暮らせる未来でありますように。今を大切に生きましょう。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)