子どもの将来~テクニックは不要~
親であれば、子どもの将来を案じ、幸せな人生を歩んでほしいと願うのは当然でしょう。けれど、もしも、人生を楽に生きていくためのテクニックを身につけさせたいと思っているとしたら、それは間違った親の愛。心配なあまり先回りし、「転ばぬ先の杖」とばかりに転ばせないようにしているとしたら、それは子どものためではなく、自分が楽になる行為になってしまうのです。
その子の人間力を育てる
シンプルに考えてみてください。人間が生きていく上で一番大事なものは、「衣食住」です。最低限それさえ整っていれば、幸せを感じながら生きていけるでしょう。あとはその子の人間力しだい。地位も名誉も、世間体など関係なく、その子のよさを認め愛しましょう。
人生はゲームではなく「旅」
人生を思い描くことは大事です。夢も希望も必要です。けれど、まるでゲームのようにとらえて人生で起こることをシナリオのように考えている人もいます。その通りに進むものと思い込んでしまうのです。そのため、少しでもそのシナリオになかった出来事が起こると、フリーズしたりパニックになったりするのです。動揺し対処できません。ゲームのようにストーリーが決められているのではなく、人生は一人旅です。自分の足で見て感じるからこそ、心に残るのです。誰かに乗せてもらっても道を覚えられないのと似ているかもしれませんね。子どもの人生はその子のものなのです。
子どもとは、「ままならないいきもの」
子どもを持つという事は、親にしてもらったという事です。子育てだけではなく、上司も先生も同じです。人を育てるという事は、母性を学ぶのです。男性は父性を。もともとたましいには性別はありませんから、男性のなかにも母性があり、女性の中にも父性があります。「無償の愛」の学びです。
子どもも、部下も生徒も、色んなことを言ったりしたりしますね。こちらが思ってもみないことが起きるわけです。思いが伝わらずぶつかることもあるでしょう。その度にお互いが傷つき悩みます。
人は人からでしか学べません。
一つひとつの出来事から、人は成長していきます。幼さゆえ、無知さゆえに親を子どもは傷つけます。親もまた未熟者ですから子どもの「本当」に気づけなかったりします。それでも、無償の愛で彼らを信じ祈りながら生きているうちに、時が彼らを変えていきます。報われる時が必ずくるのです。人生は面白いとその時心から思うでしょう。込めて込めて込めた本物の愛は必ず伝わっていくのです。
必ず理解できる時がくる
親子断絶、虐待など、苦しく切ない親子関係も少なくないでしょう。時には家から逃げ出し身を護るシェルターなど支援施設に身を寄せることも必要です。大事なのは、家族だけで解決しようと思わないこと。助けを求めることは決して悪いことではないのです。こんな時ほど冷静に他者の判断に耳を傾けてみましょう。ただ、気をつけなければいけないのは、心の弱みに付けこむような甘い誘惑。本当に信頼できる人を見極める力をつけましょう。
たとえこの世で解決できなかったことも、誰もがあの世に帰ればすべてを理解します。生きている時は分かり合えなかったとしても、あなたの心を必ず理解します。ですから、すぐに解決しようと焦らなくて大丈夫。また、神の粋な計らいで話ができる時もきたりします。時が人を成長させあの頃理解できなかったことが、理解できるようになるものなのでしょう。子どもがまた親になり、親になってはじめて、親の思いに気づけるように…。
子どもたちの未来のために、私たちができることはなんでしょう。
子どもたちが夢と希望、勇気をもって、自らの人生を歩いてもらうために、先を歩く私たちが夢や希望、勇気をもって楽しそうに生きましょう。私たちの生き方が彼らの希望になるのだから…。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)