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「ストレス」という言葉を安易に使っていませんか

ストレスという言葉はとてもあいまいな言葉です。けれども、使いやすくついつい使っていませんか?「ストレス」とニュースなどで聞いても、具体的にイメージすることもなく、なんとなくアバウトにわかったような気になってしまう人も多いでしょう。

何となく…が得意な日本人ですから、ふんわりと受け入れてしまうのかもしれません。日本人の感性はいい部分もたくさんありますが、あいまいさも一方で好みます。おぼろ月夜やぼんやりとベールに包むことが「美」として好む日本人の特性ともいえるでしょう。人と比べて平均を居心地がいいと感じてしまう感性もあると思います。

ですが「ストレス」という大きなくくりのままにしていても、「ストレス」は改善しません。

そのあなたの「ストレス」はどんなストレスなのでしょう?具体的に説明できますか?

「ストレス」をもっと言葉化しましょう

「ストレス」といえばみんなが何となく理解してくれて、「大変ね」と優しくしてくれる。「ストレス」という言葉を、厳しく言えば逃げ口上にしていませんか?

具体的なことを言わなくても、お互いが納得してしまう便利な言葉になってしまいました。

たとえば、「仕事がストレス」という人も、仕事の”何が”ストレスになっているのか?まで、考えてください。通勤時間なのか、電車の混み具合なのか、会社や取引先の人間関係なのか、仕事の内容そのものなのか。何がどんなふうにストレスなのかを、きちんと分析して言葉にしてみましょう。自分が何によって疲れているのか、はっきりとしてきます。

言葉化することで「ストレス」と向き合う

何がどんなふうに自分にとって「ストレス」となり、嫌な気持ちになるのか?を言葉にするのです。言葉化するということは、自分を分析することと繋がります。

ストレスときちんと向き合い、原因を見つめ、対処法を探る。

言葉にはたましいが宿ると前回お話いたしましたが、今の人たちは、普段からあいまいな表現、絵文字などで表しますから、言葉で説明できない人が増えています。特にメールなどは伝え方がわからない、相手に伝わらない文章を書く方が多いように感じます。

言葉にすることを「めんどくさい」と感じているのかもしれません。でも、それでは言葉も思考もどんどん退化していってしまいます。

お医者さんに行っても、自分の症状を詳しく伝えられなければ、適切な治療が出来ません。なんとなくこの辺が…。ストレスで…。そんな受け答えでは自分の命を危険にさらしてしまうことを、想像できていますか?伝えることを怠けることはとても危険なのです。言葉ケチにならないように、自分をしっかりと分析する力を常に訓練してみてください。

言葉化できる人は幸せになれる

「言わなくてもわかって」は正直わがままでしょう。人は言葉を使いコミュニケーションをとる生きものです。もちろんテレパシーを感じる時もあるでしょうが、大事な言葉はしっかりと口にすべきです。

自分についてしっかり分析できていますか?なぜ、そこにこだわるのか?なぜ、それが好きなのか?なぜ、あの人が苦手なのか?自分ときちんと向き合ってみてください。それをノートに書き出し客観的に「自分」というものを見るのです。

何がしたいのか、自分の使命は何なのか?などと、若い人から聞かれたりしますが、そんなことは自分と向き合い色んな角度から自分を分析し言葉にしてみれば気づくはずです。簡単に答えを求めても、それを探す旅が人生ですから、簡単にわかるはずがないのです。たくさんの経験や感動、出会った人たちとの関係で自分はいくらでも変わっていけるのです。

自分は何もしないで幸せにはなれません。分析し言葉化できる人が幸せに気づけるのです。ストレスがたまる!と漠然と逃げずに、そのストレスの原因は何だろう、改善する方法にはどんなものがあるだろう?と、ひとつひとつ分析する癖をつけると、どんどん道がひらき前向きになれるのではないでしょうか。

乗り越えられない苦難は用意されてはおりません。必ず道はあります。自分をもっと知って、自分自身を愛してください。

今日も素晴らしい一日を。

いってらっしゃい(^^)