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城下町村上町屋の人形さま巡り

毎年この頃になると、ニュースで見かける「城下町村上町屋の人形さま巡り」に行ってまいりました。少し風が強い日でしたがよく晴れた一日でした。

色んなお店にお雛様が飾られているのですが、車で行った私たち。ネットで調べてみるけど、どちらがオススメかあんまりわからなかったので、とりあえず高速を走り、瀬波温泉インターから降りて、村上市役所を目指します。

到着して九重園に向かうはずが、逆方向に!!でもそのおかげで村上市郷土資料館おしゃぎり会館にたどり着きました!

村上大祭とおしゃぎり

村上大祭に使うおしゃぎりが展示されている郷土資料館に行ってきました。立派なおしゃぎりが飾られていて、なかなかの迫力。おしゃぎり会館のマップはこちら。

二階展示場に、江戸時代から伝わるお雛様の数々。村上藩主内藤家に伝わる大名雛や、大商人の力の象徴でもある豪華なお雛様に魅せられてまいりましたよ。

このお屋敷の中にお雛様とお内裏様が。雅な世界。

 

押絵雛

江戸末期から流行った、上層階級のご婦人方に流行ったもので、今では羽子板にその技術が残されています。細かな作業と生地の美しさが調和し、うつくしかったです。

羽子板の技術は押絵雛というものがあって、出来ているのですね。押絵雛は薄くコンパクト。でも細かな手仕事と動きのある人形たちの表情がなんとも魅力的でした。お雛様って、奥深いな…。美しいものは時代を越えて受け継がれていくのですね。そして大切な娘への愛の形。

もちろん、商人の力を表すものでもあったみたいだけど…。

めずらしい貴重なお雛さま。

 

重要文化財 若林家住宅

郷土資料館の次は、お隣にある重要文化財「若林家住宅」へ。

この場所は村上城、三の丸があった場所。二百数十年前に建築され、復原された若林家住宅。曲屋(まがりや)造りの茅葺平屋建で中級上位の家柄だったようです。(村上の歴史と文化を伝える三の丸スポットより)

美しく手入れの行き届いたお庭。梅の古木が印象的。江戸時代、この庭を眺めながらどんなことを考えたのでしょう。時間がゆっくり流れます。

 

 

村上といえば「鮭」。近くのイヨボヤ会館という鮭の博物館もあるくらい、三面川での鮭の産卵は有名なのです。軒下に吊るされた鮭が村上の風物詩でもあります。

こちらにもありました!

 

鮭につけられた札には、それぞれ小学校や中学校の名前がありました。郷土の伝統がこうして引き継がれているのですね。とても大切なことです。

こちらにも可愛いお雛様がいらっしゃいました。小っちゃくてかわいい。

九重園へ

それでは、最初の目的地「九重園」さんへ

先ほどの資料館からは車で5分。九重園さんには駐車場もあるから安心。

中に入ると、それはそれは華やかな大きく立派なお雛様が迎えてくださいました。

お店の奥様が丁寧に説明してくださいました。真ん中のお雛様は江戸時代のもの。廃藩置県の時にお仕度金を用立て、その礼にお殿様からお譲り頂いたあ雛様とのこと。下には大名行列のお人形も。

先頭のお侍さん、鼻筋の通ったキリリとしたイケメンさん♪

お殿様の衣装やお弁当などの荷物も再現されています。

ご家老もいらっしゃいました!

歌舞伎で有名な「弁慶と義経」も!

生き生きとした人形たち、ずっと見ていたくなりますね。

せっかくだから美味しいお抹茶を頂きました。奥にはこちらにも大きなお雛様。村上のお雛様はほんとに大きい!!村上の城下町の勢いが伝わってまいります。

桃の主菓子と薄茶を頂きました。お茶碗も可愛くて、友人はお雛様の絵柄のお茶碗。

私はお福さん♪

お盆はもちろん、伝統工芸「村上木彫堆朱(ついしゅ)」この「堆」とは『積み重ねる』という意味があるそうで、朱色の漆を厚く塗り重ねて作るのだそうです。美しく、この独特な赤がとても素敵です。

お抹茶を飲み干すと、お福さんが!ほっこりと幸せを頂きました。

この後頂いた香ばしいほうじ茶がまた、美味しかったです。

立派な茶釜!さすがお茶屋さん。日本人で良かった。

2021年城下町村上町屋の人形さま巡りは、4月3日土曜日まで開催です。

お着物がピッタリの空間に大満足の素敵な時間となりました。私の住む燕市からは高速で一時間ちょっとですが、来たかいがありました。他にもまだまだたくさんのお店が、この人形さま巡りに参加されています。今度は瀬波温泉に泊まって朝からまわってみたくなりました。

着物にサッと着替えて、着物で旅行できるって素敵ですよね。生徒さんとこんな風に楽しい企画をまた考えたいと思います!一緒に着物で出かけませんか?

春の生徒さん募集中!

今年は一人で着物を着てみよう

 

なでしこ和美人越後 前山豊子