着物を美しく着たいのに、何だかしっくり決まらなかったり、いつも衿がつまってしまうことってありませんか?実は着物の美しさは襦袢(じゅばん)で決まります。

半衿の美しさで決まるといっても過言ではないでしょう。ここでは美しい長じゅばんの着方をご紹介いたします。

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着物と襦袢の衿合わせと衣文抜きがビシッと決まる着方

 

襦袢の衿の抜き加減が大事

美しく着物を着るには、着物ではなく土台となる襦袢の着方がとても重要になります。お着物で唯一肌を見せる場所・・・それがうなじ!!!つまり衿の抜き方で印象が大きく変わってきます。グッと衿の抜きを多めにすると、色っぽくはなりますが、あまりやりすぎると少しだらしない印象になってしまいます。反対にあまり抜かないと、おばさんクサくなり庶民的な感じになったりします。髪型でも変わります。ショートヘアの方は、髪が襟足までありますので少し多めに抜いてもバランスが取れます。アップした髪型の場合は逆に抜きすぎないように注意しましょう。自分を一番美しく表現する衣文の抜き加減を意識し、早く見つけることはとっても大事。美しい着物姿への欠かせないポイントです。

襦袢の衿合わせ

①半衿の選び方

お着物を引き立ててくれる「半衿」の存在はとっても大切。半衿の白にも蛍光色の白からオフホワイトまで、同じ白に見えても様々あります。ご自身の肌の色、髪の色などから自分をより美しく見せる半衿選びを心がけましょう。着物パーソナルカラー診断も出来ますから、お気軽にお声がけくださいね。お着物に慣れてくると、この半衿でのお洒落を楽しめるようになります。半衿が変わるだけでガラリと雰囲気が変わるのも着物の醍醐味!あなただけのお洒落を楽しんでね。

②半衿を美しく決めるアイテム

長じゅばんゴム

衿の根元から手いっぱい、17センチくらいの所に襦袢ゴムをつけます。市販の衣文抜きよりも広く三角に力がかかるため、とても綺麗な抜きの衿合わせが楽に決まります!

このゴムにコーリンベルトを通し、止めていきますよ(^^)

衿合わせは一般的には、喉のくぼみを通って交差します。自分の顔の中心になるように決めていきます。では、きの和装学苑の長じゅばんの着方をご覧ください。

 

コーリンベルトをつける時に、衿を下に引っ張らないこと!肩にのせたら動かないようにコーリンベルトをつけましょう。下を向いて着ていませんか?真っすぐに顔を上げて正面を見ながら姿勢をよくして着るように練習してみましょう。

襦袢の出来で着物が決まるほど、襦袢の衿はとても大切。ご自身に合った衿加減を研究してみてくださいね。

なでしこ和美人越後 きの和装学苑師範講師 前山豊子