「美しい人」を育てる礼法に必要なもの
「礼儀作法」というと、この言葉に堅苦しさを感じる人も少なくないと思います。ですが、「礼儀作法」の基本、軸になっているものは「相手を思う心」です。
相手はどうしてほしいのか？どういう言い方をすれば、相手に負担をかけずに済むのか？常に相手の立場や気持ちになって、行動することが「礼法」の基本と言えるでしょう。そこに「心」がなければ、ただの押し付けになってしまいます。
礼法で一番大切なのは「美しい心」です。
その心をよりわかりやすく伝えるために、「形」という目に見える”動作”があるのです。
相手を大切にするはずの作法が、逆に相手に気を遣わせ「見せる」だけの作法では、全く意味がないのです。
美しい「心」を育てましょう
相手の立場に立って接したひととき、相手に対して行動した時も、また、相手から受けたときも、あとには、ほんのりとした心地よい思いが胸の奥に温かく残ります。
人はそんな時、出会いのうれしさや、人生の幸せさえ感じるのではないでしょうか？ちょっとした優しさや思いやりに触れることで、人は満たされ元気や勇気をもらうからです。
綺麗な人は多くても、「美しい人」にはなかなか出会えません。
外側を磨くことも大事ですが、人間の基本は「心」です。どんな場面でも冷静な判断や相手を思う想像力、包む愛、品格ある行動がその人を支え、自信となります。
大人のたましいを持てる人=美しい心を持つ「美しい人」だと私は思います。
「美しい人」の残心を意識しましょう
「美しい人」には余韻があるもの。
また会いたいな…。と思わせる、素敵な余韻です。それを「残心」と表現します。
また会いたいな、と思う要因はなんでしたか？
きっと、その人の優しい笑顔や、言葉遣い、立ち居振る舞い、装い、すべてがいいバランスで調和していたのではないでしょうか。
「美しい人」とは、女性だけに限ったことではありません。紳士的で優しさと強さ、理性で判断できる冷静さがその人をつくります。
そうした人との出会いは宝ものです。人生が幸せになるといっても、決して過言ではないと思います。
出会う人も引き寄せる出来事も、あなたに今必要なものがやってきます。今の自分がどんな「心」で生きているのかを、内観しましょう。そして気づいたときに素直に修正できる自分でありたいですね。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい。
