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山あり谷あり人生は面白い

ゴールデンウィークも後半。いかがお過ごしでしょうか?我が家は今年も田植えが始まりました。農家に嫁いで34年。34回目の田植えです。

私は一般家庭で育ったので、田んぼは眺めるだけでまったくの素人。まさか、農家に嫁ぐとは夢にも思っておりませんでした。出会いは不思議ですね。でも、占いの方に言われたことがあります。「ご主人には申し訳ないのだけれど…家や土地に呼ばれましたね」と。薄々自分でも感じていたので妙に納得したのを今でも覚えております。きっと、この家での学びが、私には必要だったのだと今ならよくわかります。いろんな出会いや、出来事に感謝ですね。人生は面白いです。

三人の勇者たち

私には3人の息子たちがおります。長男を23歳で産み、4年経って次男、三男と。下二人は年子でしたから、それはそれはご想像通りの怪獣でした。特に次男は体も弱く、田んぼに水が入るころに気温が下がり寒くなる今頃は、必ず喘息の発作を起こし、田植えが終わると同時に入院。彼が小学2年生になるまで、入院は続きました。

今ではすっかり丈夫になって、あの頃の姿は嘘のようです。本人の記憶の中でも、うっすらとしか覚えがないというのはちょっと驚きでした。3歳の記憶ではそんな感じなのでしょうね。3歳の頃は毎月入院するほど重症で、あの頃の看護婦さんたちは、今でも覚えてくださっている方も多く、皆さんに助けていただいたおかげで、今元気で生活できていることに心から感謝です。成人まで経過観察し、22歳でようやく「小児喘息」からは卒業したのでした。

昨年はコロナのため、県外へ単身赴任していた長男は戻れず、はじめての長男不在の田植えでした。下二人で頑張ってくれました。長男にとっても、生まれて初めて「ゴールデンウイーク」を「ゴールデン田んぼ」にしない連休を味わう貴重な時間となったことでしょう。

毎年毎年、本当なら遊びたいであろう若者が、こうして農作業を手伝ってくれる。彼らの成長と共に逞しくなった後ろ姿に感謝しています。

人生に無駄はない

365日一年の中で、ほんの一握りの時間である春の農家が苦手でした。雪が解けて桜が咲いて春は嬉しいのに、農家の春は一変する。冬ののんびりから、一気に忙しくなりみんなが殺気立つ(笑)。そんなリズムにいつまでも慣れなくてよく体調を崩したものでした。

今では立派になって私を助けてくれる彼らが、まだ小さい頃は夫婦だけの途方に暮れるような田植えの年もありましたね…。霰の中の田植えも。人手が足りず、実家から助けてもらったり、友人などにも手伝ってもらったり、高校生になったころは息子の友人にも来てもらったり、田植えを通して色んな人がいろんな思いで繋がってくださいました。

大自然の中で、こうしてお米は作られていることを肌で感じられることは、とても幸せなことと感じます。子育て奮闘記の頃は、逃げ出したい思いと葛藤していました。今のように、すべてのことに意味があることも、まだわかっていなかった私は、目の前のことに必死になりながら、時間が過ぎていくのを待ったのです。

人生の折り返し地点を過ぎ、今振り返れば、努力が嘘をつかないことも、時の流れが優しいことも、みんなが笑顔でいることの大切さも、何気ない日常がどれだけ幸せかも、心から感じます。今は苦しくても、意味のない苦難はありません。やがてくる未来のために今気づかなければならないことが、たくさんあるのです。不平不満を言うのは簡単。立ち止まり、今という時代を俯瞰してみてください。何が大切で、何を護らなければならないのか、誰もが考える時に来ているのだと思います。

自分の人生は自分の責任です。自分を一番幸せに出来るのも自分です。

あなたにしか生きられない、あなただけの人生を大切にしてください。そしてあなたに色んな学びと愛をくれた人たちを大切にしてください。その思いがまたあなたに還ってくるから。

今日も素晴らしい一日を。

いってらっしゃい(^^)