「自己憐憫」は幸せを遠ざける
これまで3つのお話をしてきましたが、「本当の私」は見えてきたでしょうか。輪郭が少し見えてきているのではないでしょうか。「本当の私」を知ること。それは、幸せにいきるために欠かせない大前提です。ですが、「幸せになりたい」という気持ちの邪魔をしてしまうもの、足を引っ張ってしまうものがあります。それは誰の心にもある”悪魔の心”です。その心を持っていたら、知らず知らずのうちに幸せから遠ざかってしまうのです。
その心の一つが「自己憐憫」。自分のことをかわいそうだと憐れむ心です。心に抱く思いだけではなく、口にする言葉や日常のちょっとした行為が自己憐憫に満ちていたら、決して幸せにはなれないのです。
「自己憐憫」から離れる
この世には、さまざまな苦しみがあります。渦中にあると、自分を憐れむ気持ちになってしまうでしょう。ですが、そこから抜け出すには、自己憐憫から離れて「自律」することしかありません。
たとえば、生まれつき体に大きなアザがあり、それがトラウマで恋に臆病になっている女性がいたとします。「どうして自分だけこんな思いを…」とアザを憎み、自分はかわいそうな人間なのだと、”自己憐憫”に陥るのか、それとも、このアザは、外見ではなく本当の私を愛してくれるいい人を見分けるための、「リトマス試験紙」かもしれない…と思えるかではまるで違った人生になります。幸せをつかめるかどうかが違ってくるのです。
人は誰もがみな、何かしらを抱えて生きています。大なり小なり”何か”はあるのです。そこで自分をかわいそうと思うか、その”何か”を含めて自分を受け入れられるかで人生は変わるのです。
人生は有限、いのちの旅は永遠
現世での人生にはやがて終わりがきます。ですが、私たちは「スピリット」たましいの存在です。命の旅は永遠。あなたの個性は残るのです。そういう視点でいうと、あなたの今の個性の中には、過去世から引き継いだ課題があり、それを知ることは「本当の自分」を探る手段になります。
気をつけてほしいのは、自己憐憫を満たすために過去世を探ってはいけません。
過去世を言い訳に自分を甘やかしても、幸せにはなれません。「私って不幸」ではなく、未熟なら未熟という「本当の自分」を受け入れ知ることから、人生を変える一歩がはじまるのです。
間違った開運法
私たちはたましいの存在ですが、今生きているのは「現世」です。それを常に心においてください。「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように、ここは現世、その郷に従わなければなりません。
良縁を求め祈願するのならば、日常の出会いを大切にしましょう。人間関係を見直し、笑顔で人に接しているでしょうか?現実と向き合うことを避け、ただ祈ったところでいいご縁に気づけないでしょう。
自分でやれるだけの努力をしたけれど、万策つきて参拝するくらいの努力をしない限り、楽を求めても、波長の法則、因果の法則で、騙すような人を自ら引き寄せてしまうのです。
この世に生まれてきたのは、視野を広げ学ぶため。狭い視野を少しでも広げ、毎日をイキイキと感謝して過ごしたいものです。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)