人生を豊かにするために必要なこと
人生を豊かに…。「豊さ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょう。
私たちの暮らしは、ほとんどの人はもう既に「豊か」なのだと思います。着るものも今は安く手に入り、部屋にありすぎるくらいあるのではないでしょうか。
食べるものも、いつでもどこでも手に入ります。安心して眠れる家や布団。自分の居場所を多くの人はもう既に手にしています。それなのに、満たされない思いがあるのはなぜでしょう。
満たされたいのは「心」。人間は体と心に栄養が必要なのです。
では、どうすれば心が満たされるのか…?
「寂しさ」は愛の電池切れのサイン
毎日好きなことばかりして、好きなものを食べたところで、その時は楽しく幸せを感じても、すぐにそれは冷めてしまうでしょう。
ずっと「ごちそう」ばかりでは、人間は飽きてしまうのです。
それは、人の幸福感は物ではないから…。
私たちはスピリット。たましいの存在です。「物」で満たされません。本当に欲しいものは「愛」なのに、うまくできなくて誤作動を起こすと「物」にその代わりを求めてしまいます。
「寂しさ」が愛の電池切れのサイン
コロナが流行り孤立した生活が増え、人々の「愛」がまるで試されているように感じます。
「本物」は残る
どんなに厳しい時代であっても、「本物」といわれるものや文化は、今でも力強く息づいております。私たちが生まれるずーっと前から、守り繋いできた技や伝統は素晴らしいです。
人から人へ受け継がれてきたその裏には、強い信念と人々への「愛」があります。私たちが目にし、口にするものは、先人たちの心でもあると私は思います。
古いものを大切にしてみましょう。
古いものを大切にするということは、つくった人、使っていた人の心をずっと受けとめていくことであり、丹精こめて作った熱い思いや、大事に使い続けた人の慎ましやかな心が、あなたに伝えられていくものです。そこにある「愛」があなたを包み込むことでしょう。
何百年もの時を経て、今あなたのもとにある。不思議ですよね。華道や茶道なども同じです。日本人が大事にしてきた「心」を感じてほしいと思っています。
「心」を大切にすると「豊かさ」に満たされていきます
先ほどもお伝えしたように、私たちは「たましい」の存在です。心を無視して欲を満たしても幸せにはなれません。
本当の豊かさとは、何気ない日常にこそあるのだと思います。
お日さまの光、朝露の美しさ、それを眺めている時間。そんな何気ない時間を持てる幸せにあなたは気づいているでしょうか。
お湯を沸かし、丁寧にお茶を淹れましょう。香りや味を楽しみ、ホッとできる時間に感謝しましょう。
そしてできるだけ本物に触れ合う時間を持つこと。歴史に学ぶことはとても多いです。先人たちの知恵や努力、生き様から学べることはたくさんあります。
心豊かに生きること、そしてあなたが笑顔で過ごすことは、あなた自身だけではなく、周りのみんなを元気にします。古い伝統は「非日常」かもしれませんがそこを体験することでまた「日常」の大切さに気づけるはずだから。
動けない今こそ、内観したり、伝統に触れてみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見につながりますよ。日本には沢山の宝物があります。あなた自身で体感してみてください。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)