「挫折」はあなたが歩むべき本当の道を示している
自分の夢に破れるという挫折。特に若い人に多いと思います。「こんなに努力したのに報われなかった」という虚しさ、悲しみ、悔しさなど色んな感情が湧くと思います。でもそれは、「あなたが歩むべき道は別の道だよ」と教えてくれていることが多いのです。あとはあなたがそこに早く気づくだけ…。
「自分を生かす道は別にある」というメッセージだと理解し、潔く諦めることも時には必要なのです。
たとえば、若い女性がキャビンアテンダントになりたいという夢を持っていたとします。試験を何社受けてもダメということもあるでしょう。受験資格には年齢制限があることも多く、制限ギリギリの最後の年になっても受からなかったという人もいるでしょう。そうなったとき「自分は挫折した」と考えるのではなく、やるだけやってダメなら、他にきっと自分を生かす道がある、この道ではないよ、と教えてくれていると受け止めてください。必ずあなたに起きることには意味があるものなのです。
つまずきを自分の本当の好きなことを見直すきっかけにする
何かにつまずいた時、まずは冷静になって自問自答してみましょう。
先ほどのキャビンアテンダントになりたい女性だったなら、なぜ?キャビンアテンダントになりたかったのか、飛行機が好きなのか?だったら飛行機会社であればいいわけで、なにもキャビンアテンダントにこだわる必要もない、となります。
お客様にサービスするのが好きなら、ホテルや旅館などでもいいかもしれない。
あちらはカッコいい、こちらはカッコ悪いなんていう選び方では、物事の本質から離れてしまい強い念は生み出せません。心からあなたがなりたかった本当の理由と向き合うことも重要なのです。
たましいを輝かせることが何より大切
挫折は「苦難」ではありません。失えば得るものが必ずあるのです。新たにまた思いのまま考えられるわけですから、逆に自由を手にしたと言えるでしょう。先に「手放す」ことが大事です。
何かに夢を描いてそれに向かって挑戦し努力するのは、若い頃、誰もが通るべき試練であり、通過儀礼だと思います。若いうちにどれだけ苦労し、経験と感動を得るかは、その後の人生に大きな影響を与えるからです。
もちろん歳をとっていても夢を追うことはできますが、歳をとるということは、ある意味で「諦める」ことだという言い方もできると思います。
一つずつ諦めていくことは、一つずつ執着から解放されていくといことにもなります。落胆する必要はないのです。今のあなたに合った、あなたのよさを生かす道は他にもありますよ、と教えてくれていることを感じましょう。
ただ、夢を追う上で気をつけなければいけないことがあります。それは、「絶対に”日の目”つまり成功、スターになるなど、”日の目”を見なくてはいけない」と思い込んでしまうこと。うまくいかないからといって、変に意地になり、それに縛られてしまってはいけないのです。そして、好きなことを全うしたい、もう一方では豪邸も欲しい…。そうした二兎を追う願い方もいけません。
もうひとつ大事なことは、分をわきまえないこと。つまり「自分の器を理解する」ことなのです。夢や理想も、現実とかけ離れたものではなく、分相応「分を知ったうえで夢を描く」ということを意識して考えてください。
今の時代は、何をしてもいいんですよ、好きにしたらいいと、「自由」はあります。選択肢もありすぎて迷うほどあります。
大切なのは、自分の力量を見定め、素直に受け入れること。分相応というのは、自分に合った学び方があるということなのです。成功し、きらびやかな人生を送ることだけが素晴らしいわけではなく、慎ましくささやかな暮らしをする、そういう人生もその人にふさわしい豊かさがあるということなのです。その人にあった幸せがたましいを輝かせるのです。
挫折はあなたの人生を大きく変えるチャンスです。ひとつひとつ分析しながら、未来へのステップに変えていきましょう。あなたの人生はあなたのものです。執着を手放し、人生を切り拓く勇気をもちましょう。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)