想像力と妄想力
私はマナーを学んだ一人ですが、マナーの基本でもある、人間関係をつくる上で大事なのは、「相手を思いやる心」つまりは”想像力”があるかどうかがとても重要になってきます。
想像力と妄想力。
混同されがちですが全く別物です。
自分に都合の良いことを、勝手に考え後先も考えず妄想する。大きな夢を見ることも時には必要かと思いますが、そこに地に足のついた行動がなければ、意味がないのです。むしろ現実逃避したい時、妄想力は発揮できるのかもしれません。
想像力は地に足をつけた考え方でなければなりません。
そして、想像力には大事なポイントがあります。
それは「謙虚さ」をもつこと。
自分勝手な思い込みの想像で物事を判断しては、トラブルのもとです。
謙虚さを忘れず、相手の立場を想像してこそ、信頼関係は築けるものと言えるでしょう。
想像力を養うには
想像力を養うには、なにより「経験と感動」を多く体験することに尽きます。
経験したからこそ、心からの寄り添いが出来るからです。
幼い子でも、経験が浅くても想像力に優れ、大人っぽい子どもがいるのはどうしてでしょう?
それは、前世での経験の違いです。
たくさんの喜怒哀楽、経験を積みましょう。
私たちは、様々なありとあらゆる経験を積むために、何度も何度も生まれ変わります。
男としての人生、女としての人生、短命の人生、長生きの人生、病気の人生、太った人、痩せた人、裕福も貧乏も、髪の毛に至るまで、様々な経験を網羅するまで繰り返します。
その条件にあった姿かたち、国、性別、環境を変えながら、私たちはたましいの成長のために果てしない年月をかけ、生まれています。そして今、あなたはここにいます。
人はこうして生まれ変わりますが、今生のあなた、今のあなたは一度きりです。
今、目的をもってあなたは生まれたのです。
その目的は何か?見つけるのは簡単。あなたがいつもつまずいていること。あなたがいつも「しまった!またやっちゃった!」というその原因の克服こそ、あなたが生まれたテーマです。
そうやって人は経験から学び成長する生きものなのです。
誰もがこうして人生を生き、どれだけ人との縁が奇跡的であり神秘的であるか、気づいてください。意味のない出会いはひとつもなく、必要な出会いだったと後になって気づくことでしょう。
経験の数が多い人ほど、瞬時に相手を想像し立ち振る舞える人。
それが「人間力」になるのです。優しさは強さ。経験の数だけ優しくそして強くなれます。
「人間力」を育てることこそ幸せの道
人生に起きる様々な出来事を、ただ嘆いていてはもったいないのです。
その出来事から何を学ぶのか?そこに本当のメッセージがあるからです。
「謙虚に感謝」の心を見失うと、ますます迷路に入り、なかなか抜け出せなくなります。
試練をただ嘆くのではなく、その経験を人生の肥やしとして活かせば、それは「人間力」となりあなたの大きな力に変わります。
「今だけ、金だけ、自分だけ」に陥らず、様々な角度から物事をみる「想像力」を持ちましょう。きっとこれまで気づけなかった大事なことが、見えてくることでしょう。
人生は有限です。限られた命の時間を有意義に過ごしたいものですね。
大切なあなたが幸せでありますように。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい。