美味しいご飯はしあわせご飯
美味しいものを食べると、人は自然と笑顔になります。心が幸せに包まれますね。心のこもったお料理にはエナジーがあり、食べる人を元気にするのです。
誰かと一緒に食べればなお楽しくなりますね。黙食という言葉が言われた今年でしたが、本来の食事はみんなで一緒に食べながら会話することで、心が元気になったり前向きになれたりします。
豪華な食事ばかりでは飽きてしまうけれど、家庭で作るご飯は飽きません。
いつものお弁当も、外で食べたら気分が変わります。おにぎりを握って公園で食べるだけでも心がワクワクします。焚火を見ながら、キャンプで飲むコーヒーは最高でした。そんな風に少し環境を変えるだけで、心が幸せになれるものなんですよね。
綺麗な落ち葉をお皿に飾るだけで、心が豊かになります。工夫次第でお金をかけなくても、幸せご飯は作れるのです。
「いただきます」と「ごちそうさま」
私たちの体は自分が食べたもので出来ています。肉も魚も野菜もみんな、生きている命をいただき、そのエネルギーをいただき人は生きています。そのことを忘れてはいけないのです。無駄にしないように美味しくいただきたいものですね。
その時の旬の食材で、新鮮なものを少しでいいから味わいたいものです。お米や豆など、胎児形をしている食材には、エネルギーがいっぱい。日本人には和食が体に一番優しい食事なのだと思います。貝もギュッと海のエナジーがたくさん。日本は瑞穂の国。特にお米はパワーフードなのです。
食べる前には、「命」をいただきますと祈りを、食べ終わったら「命」をごちそうさまと感謝を。食べ物がある幸せは当たり前ではないことを忘れないように…。
母の愛「おふくろの味」が持つパワー
秋になると、母がいつも作ってくれた「栗おこわ」を思い出します。夜な夜な栗を包丁で剥いて蒸し器でおこわが炊けると、出来たてを味見するのが好きでした。
母が亡くなった後、冷凍庫には母が剥いた栗がたくさん入っていました。私たちに食べさせたくて用意していたのでしょう。
「おはぎ」もそう。母はあまりあんこが好きではないのに、母が作るおはぎは最高でした。今でもその味は越えられません。母の愛情が隠し味となって美味しくなるのかな。
私も三人の息子たちがおりますが、彼らにとっての母の味は何だろう?カレーライスや唐揚げになるのかな?お正月にしか作らないお雑煮もそうかもしれませんね。実はそのお雑煮も実家の母の味を真似たもの。美味しいものは受け継がれていく。口が覚えているんですよね。
あなたにとってのパワーフードは何ですか?
思い出の中のごはんであったとしても、それはあなたを元気にするパワーフード。同じものは食べられなくても、思い出しながら作るご飯にも「愛」が宿ります。心のこもったお料理にはその人を守るお祓いご飯になります。丁寧に心を込めて楽しくお料理をしてみましょう。最初からうまくできなくていい。自分で作れば安心ご飯。何事も楽しんでくださいね。
作ってくれた人にも感謝を忘れないこと。「美味しい」と言葉にしましょう。あなたのその笑顔がまた作る人を幸せにするから。
美味しいものはみんなを笑顔にします。生きるパワーに変え、厳しい時代を共に乗り切りましょう。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)