今年も残りわずかになりました。

2025年も色んなチャレンジの一年でした。そして私にとっても節目の年。

年女、還暦、なでしこ和美人越後5周年。

先日、一年の総決算、お祭りでもある「きものフォーマルの会」を今年も皆様のおかげで開催することができました。とっても素敵な時間になりましたので、ご一緒にどうぞご覧ください。

会場は燕三条でお城のような建物のピアザデッレ・グラッツィエ。

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美しい日本のお着物

今年もたくさんの美しい着物姿の皆様が集結!!!

日本のお着物は上品で華やか。何より、この日のために、お一人お一人が「何着ようかな~」と

ワクワク楽しそうで嬉しそうな皆様の姿は、とってもキラキラしていました。

皆様素敵ですよね?

着物を良く知るからこその”大人振袖”は可愛らしいお嬢様とはまたひと味違った

気品ある華やかなお振袖姿。こうして振袖が着られるのも「フォーマルの会」ならではですね。

ゲスト紹介

今回は昨年よりもパワーアップいたしまして、素晴らしいゲストの皆様からステージにあがっていただきました。乾杯の挨拶は私の大切な友人”トータルビューティーアドバイザー”であり、メイクアップアーティストの加藤先生。さすが美容のプロ、お美しい!

そして、生徒様親子で新舞踊”花嫁人形を踊っていただきました。可愛くって華やかでした!ありがとうございました。

二人目は、我らがタムちゃんこと田村健太カメラマン

彼も今年は年男‼3月春の1Xの入賞をきっかけに、飛ぶ鳥を落す勢いの飛躍ぶり。一気に世界的に有名な国際大会で数多くの金賞を受賞。世界一の作品も。ぜひ検索してみてくださいね。

今回はそのお祝いも兼ねて、彼の写真についてお話ししていただきました。

今年も同級生の大平カメラマンとタムケンちゃんに撮影をお願いしました。私にとって大切なチーム豊子のメンバー。いいコンビ!いつも素敵な写真をありがとうございます。そして世界一おめでとう!!これからの活躍が楽しみですね。

~大正ロマン~圧巻のお振袖

三人目のゲストは、還暦の祝いで記念の撮影をお願いした縁-enishi-の鳥島悦子様と一緒に、私の還暦撮影の様子をスクリーンに映し、皆様にご紹介しながらその時のことを振り返ってトークショーをさせていただきました。この時の真っ赤なオーガンジーを本日はお借りいたしました。

品格を大事にした新しい還暦スタイル。私と悦子さん。互いの持てる力を結集した素晴らしい、そしてめちゃめちゃ楽しい撮影会になりました。還暦祝いの新しいスタイルとしていろんな方にも是非体験してほしいです。おすすめですよ!

さて、アンティーク着物を得意とする悦子さんの本日のご衣裳は、朝ドラで話題のたっぷり半衿と、大正ロマンの本物の家紋入りのお振袖。シックであり豪華で力強く気品に溢れておりました。帯は丸帯!これまた素晴らしい帯でした。眼福!皆様感激でした。悦子さんありがとうございました。

来年もまたコラボ企画を楽しみましょう!お楽しみに。

この後は、骨格ときもの補整について生徒さんでもある粉川さんからお話いただきましたよ。

着物を美しく着るためには、ボディメイク補整が重要になります。特に、華やかなハレの日に着るフォーマルのお着物は補整次第で仕上がりがかなり変わってまいります。

着崩れの原因にも!大事なポイントを皆様にお話しくださいました。

粉川さんにとっても、大勢の方々に”伝える”ことの大切さや難しさを経験できた貴重な機会ともなりました。生徒さんが輝く場を与えることも、これからの私の課題です。みんな頑張ってね!応援いたします。

お楽しみはまだまだ続きますよ~!

今回はいつもお世話になっている上古町の大谷屋様からご協賛いただき、抽選会が出来ました。

皆様にクリスマスプレゼント🎄

素敵な商品の数々、ありがとうございました。

いよいよ会も終盤。今度は皆様が主役の時間。恒例になりました”着物ランウェイショー!

みんなの笑顔がはじけました。

皆様とっても素敵でした。

きものフォーマルの会で伝えたい想い

私がこの会を立ち上げたいと思ったきっかけは、「訪問着とか豪華な着物があるけど、どこにも着ていけない」という意見が多く、そんなタンスの奥にしまったままのお着物たちを着れる場を作りたいと思ったのです。そして同時に日本人としての品格にも拘りたくて、美しい着姿、気品、相手を思いやる心の礼儀などなど大人の会として、”フォーマルの会”といたしました。

近年、お着物をもっと身近にということで、洋服とのミックスコーデやリメイク着物も多く見かけるようになりました。それもまた、お着物の素晴らしさを伝える機会として、あってもいいとは思います。ただ、私は本物に拘りたい。着物は着物として着ることで、「着物」を理解し、他では味わえない心の豊かさを感じるのです。面倒な作業も、一見不自由に見える着方も、実は日本人女性の体にとても合っている事が長く着物を着ていると実感します。絹は体を癒し心も安定させます。体臭も吸収する特徴からお香文化も発展したとも言われています。

国産の絹糸は今ではわずか1%。ほとんどが外国産の輸入糸です。残念ながら国産の時代のお着物の品質の良さは今ではもう真似できない時代になってしまいました。

このフォーマルの会は、そんな思いから、ただの着物パーティーではなく、知識を深め時代背景やその行事になぜそのお着物を着るのか?など日本人が大切にしてきた思いを私なりに解釈し、皆様と共有する場として、お着物をもっともっと楽しんでいただけるように丁寧に作ってきました。

今年で三回目となりましたが、私の体が動くかぎり続けていきたいと思っています。

会の最後に私の大切な大切な尊敬する職人さんのお話をさせていただきました。

豊栄に4年半前にお店をオープンした「鮨一」の大将寺尾さん。

昨年から病気療養しながらもお仕事を続けられていらっしゃったのですが、11月15日に病状が悪化。残念ながら閉店となり、今月8日に天国へ。あまりにも早すぎる死。まだ信じられない思いです。

大将との出会いは前の職場の新潟の名店「港すし」。一人で行ける怖くないお寿司屋さんでした(笑) ある日伺うと大将がいなくて、そこで独立したことを知りました。その日は若い板前さんが私のお相手をしてくださいましたが、美味しいはずのお寿司が味気なく、ちっとも楽しくなかった。その時はじめてわかったのです。どんなことも”誰と”とか”誰が作ったお寿司”とかが大事だったんだって。「人」がほんとに大事なんだな~って身に染みたのです。いつも彼のお寿司は私を元気に、そして幸せにしてくれていたから。

で、豊栄まで追いかけたのがきっかけでした。

そのお店は、大将がこだわりにこだわった、温かくて優しさにあふれ、体も心も元気にしてくれる。そんな大切な特別な時間を頂ける場所だったのです。

前に大将とこんなお話をしたことを今でも鮮明に覚えています。

「寿司屋もたくさんあるし、色んな寿司はあるけど、俺は正統派で天然ものにこだわりたいんだ」と。

着物も同じです。「私も本物にこだわりたいんです」。全然違う世界だったけど、共通する思いがたくさんあって、同じ方向を向いている同志と勝手に思って嬉しかったものです。

まさかこんなに早くお別れすることになるとは思っていませんでした。でも、考え方を変えれば、大将は自分の夢を叶え自分だけのお城を持ちました。好きな仕事を最期まで出来たことは幸せな事だから・・・

いつ何が起きてもおかしくない時代。当たり前はない。何気ない日常は奇跡の連続。だから、今出来ることを精一杯努力する。悔いのない人生にするために、かけがえのない自分だけの人生を最期まで生き切ること。それを大将から改めて教えていただきました。私の思いを皆様にお伝えし会は無事閉会。

今年もみんな口々に「いい会だったわー」と優しい笑顔で仰る姿に、心からの感謝と少し安堵いたしました。司会や着付けやヘアメイク、カメラマンなどたくさんの方々からご協力賜り心から感謝申し上げます。私一人では何も出来ないことをみんなの力でやり遂げることができました。本当にありがとうございました。

フォーマルの会は毎年12月の第三日曜日に固定することに決まりました!!!来年もどうぞお楽しみに。また楽しい学びある企画を作りますね。

「今年は何着ようかな~」と楽しそうな皆様の笑顔は、私を幸せに元気にしてくださいました。来年もまたワクワク自分へのご褒美の時間にしましょうね。お待ちしています。みんな大好きだよ~ありがとう!

なでしこ和美人越後 前山豊子