「いつも、いつも、忙しくて…」こういった会話、日常のなかで耳にすることもあるかもしれませんが、この”嘆き”からは、どこか自慢めいたニュアンスを感じること、ありませんか?人は、どこかで忙しくしているほどいい、遊んでなんかいられない、そんな思考がまとわりついているようにも感じます。本当の充実感とは何か、忙しい=充実感ではないと私は思うのです。あなたはどう思いますか?

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忙しい=充実感とは限らない

忙しさが生活の充実感と重なっていると考えている人は少なくないようです。

「忙しさ」の中にも、”本当に”忙しい人とそうでない人がいます。本当に忙しい人とそうでない人の違いは何だと思いますか?それは「時間」の使い方。

本当に忙しい人ほど、時間を上手に使いこなしています。平等に与えられた24時間を、うまくオンオフを切り替えながら、お仕事も遊びも、日常を楽しんでいますね。

ただ忙しくしていないと不安とばかりに、仕事を詰め込み、疲れ切ってしまう…。それでは、大事な人生も楽しめなくなります。充実感とはほど遠い生活となってしまうのです。

人生に充実感を持たせるために必要なこととは

まずは、ゆっくりと季節を感じながら歩いてみましょう。

忙しいということは「心」を「亡」くすことです。多忙さの中で、なお、ゆったりとした時間を持つ。心を整え、しなやかに生きるためには自然界にふれることが一番です。

テレビや携帯からも少し距離をおき、自然の中に身を置いてみてください。車や電車からではわからなかった小さな、けれど懸命に生きる草花がそこにはあります。鳥のさえずり、セミの鳴き声も秋へと変化していきます。雨音もそう。たくさんの音にも気づくでしょう。

四季折々に自然界が見せる、さまざまな姿を、全身で感じながら歩みをすすめ、自然の営みと人間の生をどこかで照らし合わせながら…。やがておだやかに心が満たされていくのではないでしょうか。人が生きていくためには、この自然界との調和、穏やかに自分と向き合う時間が不可欠なのです。

充実感に満たされた感性豊かな人は魅力的

自然のなかを歩くことは、渇いた心に潤いを与えます。また、五感を研ぎ澄ますことでもあります。

寒気をゆるやかに溶かす風のぬくもりや桜色に春を感じ、匂い立つ金木犀の香り、黄金色に輝く稲穂、色づく紅葉に秋を。こんな風に知らせてくれる季節感は感性を豊かにします。

日本語の美しさは、こういった四季を通して感性を磨いてきた日本人の素晴らしさだと思います。

ふとした会話にも、美しく優しい表現をする人は魅力的です。そこにゆとりと豊かさを感じるからでしょう。そんな人に、人も仕事も集まるのです。

生活をし、生きていくためには働かなければなりません。ですが、わずかな時間でも、ほっと一息つく時間を丁寧に過ごしてみてください。都会のなかにも自然は息づいています。歴史あるものに触れることも大事です。

あなただけの散歩道を探して、たまにはゆっくり歩く時間を持ちませんか?いい時間を過ごすことできっと、心の充実感は変わってくるでしょう。

今日も素晴らしい一日を。

いってらっしゃい(^^)