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メールは道具と認識しましょう

今、最も頻繁に使われているコミュニケーションツールはメールでしょう。特に若い世代は常にLINEで、それがなかったらどうなるんだろう?というくらい生活に入り込んでいますね。

時間も、相手の都合も関係なく送れるメールは確かに便利です。日頃の連絡事項やお気遣いに対する感謝など、すぐにできてマメな気配りを発揮できるのもメールのよさでしょう。

けれども、あくまでもメールは道具だという認識を持っていただきたいのです。

とくに、何かで失礼をしてしまった相手にお詫びするというケース。文字で「失礼をいたしました。申し訳ございません」と打って送信するだけで、本当に解決するのでしょうか?あなたの謝罪の言葉は相手にきちんと伝わりますか?相手からしたなら、こちらの表情も声も確認することなく一方的に謝られてもと、逆にあなたの信用を落としかねません。

メールには「言霊(ことたま)」が宿らない

人が口から発する「言葉」には「言霊」が宿ります。あなたの声、言葉や表情、態度のすべてが相手にメッセージとして届きます。その情報のすべてが伝わらないメールの恐ろしさを感じてください。

本来メールをするなら、言葉を誤解されないように、どうやったら伝わるのかを考え、文字や言葉を選ばなければなりません。受ける側も、言葉の読み解き方を探りながら、何を伝えたいのか慎重に何度も読み込む必要があります。なのに、便利なメールの文字はどんどん少なくなり、表現は乏しくなりました。スタンプでごまかせる相手ならいいのですが、目上の方や謝罪の時はTPOを間違えてはトラブルになりかねません。

疲れた時は携帯から離れる

若い世代はとくに、失敗を怖がります。その気持ちも理解できます。今の世の中が失敗を許さない風潮になってしまっているから。匿名でいくらでも誹謗中傷できたり、目に見えないところでのいじめもどんどん陰湿です。とても生きにくい時代になってしまいました。

便利なはずのツールが生み出した「闇」です。ですが、使う使わない、そして使い方はあなた次第のはずです。依存しすぎないこと。自分はどうしたいのかをまずは大事にしましょう。疲れた時は携帯から少し離れ、周りの自然界に身を置いてください。目の前の美しい景色と向き合い、自分自身を取り戻しましょう。

大切な人、大事な要件、伝えたい言葉はどんな時代になっても、直接話してください。電話は相手の時間を奪うという考え方もあるようですが、くだらない電話は確かに時間の無駄であり迷惑となります。これもまた使い方だと私は思います。本当に思いを伝えたいとき、特に謝罪は、相手の顔を見ながらあなたの声で話すから、ダイレクトに届くのです。それであなたが傷ついたとしても、その行動は必ずあなたを強くします。潔さや腹くくり、心からの本気の謝罪の念が逆に大きなチャンスに変わっていくものなのです。

人霊である誇りを忘れないで

メールは道具です。そこに振り回されてはいけません。

私たちの学びは、人からでしか学べません。人間として人と関わるのですから、コミュニケーションを大切にしてほしいと思うのです。言いにくいことだからメールで済ますのではなく、言いにくいことだからこそ、会って話して理解を深めてほしいのです。

面倒なことの奥に、実は大事なことが隠れているもの。誠実に心を込めて、感謝や謝罪を伝えたいものです。メールではわからなかった真実がきっと見つかることでしょう。どんなに便利なものも、使い方を間違えればトラブルになります。上手に使い分けることができたらいいですね。

今日も素晴らしい一日を。

いってらっしゃい(^^)