【完全ガイド】着物の種類とTPO|年齢別・シーン別・格の違いを徹底解説

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はじめに

着物は日本の伝統衣装であり、種類や着用シーンによって適切なものを選ぶ必要があります。しかし、「どの着物をどんな場面で着ればいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、年齢別の着物の選び方、シーン別のTPOに合った着物、着物の格について詳しく解説します。初心者の方でも分かりやすく、着物選びに自信が持てるようになりますので、ぜひ参考にしてください。


1. 年齢別の着物の選び方

着物には、年齢に応じた適切な種類や柄があります。ここでは、年代ごとにふさわしい着物について紹介します。

1-1. 10代~20代の着物

若い世代には、華やかでフレッシュなデザインの着物が人気です。

  • 振袖(ふりそで):未婚女性の第一礼装。成人式や結婚式の参列時に着用。
  • 小紋(こもん):カジュアルなお出かけ着として着用可能。
  • 浴衣(ゆかた):夏祭りや花火大会で活躍。

1-2. 30代~40代の着物

この年代では、落ち着きのある上品なデザインが好まれます。

  • 訪問着(ほうもんぎ):フォーマルな場面で幅広く着用可能。
  • 付け下げ(つけさげ):訪問着より控えめながら、格式のある場面に適応。
  • 色無地(いろむじ):一つ紋をつければ略礼装にも。

1-3. 50代以上の着物

この年代では、品格や落ち着きを重視した装いが求められます。

  • 留袖(とめそで):既婚女性の第一礼装。黒留袖は格式が高く、色留袖は黒留袖の次に格式高い着物。
  • 江戸小紋(えどこもん):細かな柄が特徴の上品なカジュアル着。
  • 紬(つむぎ):普段着やおしゃれ着として人気。


2. シーン別の着物の選び方

着物は、着る場面によって適切な種類を選ぶことが重要です。ここでは、シーンごとに最適な着物を紹介します。

2-1. フォーマルな場面

結婚式や式典など、格式の高い場面では、格の高い着物を選びます。

  • 結婚式の新郎新婦の母親・親族:黒留袖
  • 結婚式の参列者(既婚女性):色留袖、訪問着
  • 結婚式の参列者(未婚女性):振袖
  • お茶会(正式な場):色無地、訪問着
  • 入学式・卒業式:訪問着、色無地、江戸小紋

2-2. カジュアルなお出かけ

普段のお出かけには、格式にこだわりすぎず、おしゃれを楽しめる着物が最適です。

  • 友人との食事:小紋、紬
  • 観劇やコンサート:訪問着、小紋
  • 旅行先での着物:紬、木綿の着物
  • 夏祭りや花火大会:浴衣

3. 着物の格とは?格式に合わせた選び方

着物には「格」があり、TPOに応じて適切な格を選ぶことはとても大切です。

3-1. 格の高い着物

  • 黒留袖:最も格が高く、既婚女性の第一礼装。
  • 色留袖:黒留袖の次に格の高いお着物で、既婚・未婚を問わず着用可能。
  • 振袖:未婚女性の第一礼装。
  • 訪問着:フォーマルな場面に適した着物。

3-2. 中間の格の着物

  • 付け下げ:訪問着より控えめながら品があり、改まった場に適応。
  • 色無地:紋を入れればお茶事や礼装としても使える。
  • 江戸小紋:色無地よりもややカジュアルになるが紋を入れると格が上がり、お茶事や礼装用にも。

3-3. カジュアルな着物

  • 小紋:全体的に柄が入った小紋は、普段着やおしゃれ着として幅広く活用。
  • :普段のおしゃれ着や旅行に適した着物。(高価な紬であっても基本的にはフォーマル着物にはならない)
  • 浴衣:夏限定のカジュアルな着物。

まとめ

着物の種類とTPOについて、年齢別・シーン別・格の違いを詳しく解説しました。着物選びに迷った際は、

  1. 年齢に合ったデザインを選ぶ
  2. シーンに適した着物を選ぶ
  3. 格を意識して選ぶ

この3つのポイントを意識すると、失敗せずに適切な着物を選べます。

もちろん、年齢で着てはいけない着物は基本的にはありません。自由に楽しんで欲しいと思っています。ですが、日本人はその場の雰囲気や相手を思いやる精神の高い国です。ですから、着ていくシチュエーションを考えて、あなた自身が気持ちよく過ごせること、周りの人を不快にさせないことなど、品格ある着物選びを心がけるとさらにあなたの魅力がアップすると思います。

着物は、正しく選べば一層美しく、周囲に良い印象を与えます。ぜひ本記事を参考に、着物を楽しんでくださいね!

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

なでしこ和美人越後 前山豊子