色の感性を磨こう
身だしなみを整える上で「色」はとても重要です。
肌の色と洋服や和服の色は補色関係にあるのだと思います。きものパーソナルカラーでも学びますが、髪の色、瞳の色、肌の色からその方が一番美しく輝く色をみつけていきます。ふだんから色に敏感になって、「この色は合うかな?」「これだと色が主役になっちゃうな」など似たような色も、比べることで目が慣れてきて、自分にピッタリの色を見極める、色彩感覚が磨かれていくことでしょう。
色と生活環境は深い関りを持っています
一番関係深いものは、お日さまの光です。南へ行けば行くほど日差しも強く、日照時間も長くなり、肌も小麦色になったり、また、日差しの強さで本来の色が薄く感じる様です。
逆に、北の地方では、雨や雪が多く、お日さまの力が弱くなります。曇りが多く日照時間も少なくなります。すると、日に焼けないのでお肌も白く寒さに負けないため毛穴も閉まり、東北に色白美人が多いのもうなずけますね。そして反射する光も弱いので、色本来の持つ繊細な配色も浮かび上がります。
沖縄で似合うサマードレスが、地元に戻ったら派手すぎて着れない!なんてこと、ありますよね。これもお日さまにの光によるもの。光の違いがファッションにも影響するのですね。
日本の四季の美しさを感じて
日本には四季があるうえに天候も多彩です。
四季を「青春」「朱(赤)夏」「白秋」「幻(黒)冬」と色と関連づけて呼ぶのは、中国の五行説から来たとされていますが、日本人は色に対してきわめて多彩な感覚を持っていると言われています。
「茜色」「臙脂(えんじ)色」「柿色」「鴇(とき)色」…など微妙な色の違いによる巧みな表現があり、言葉的にもとても美しいものが多いです。こんな色の表現は、世界中探してもおそらくないでしょう。誇るべき日本人の感性の豊かさと言えると思います。
季節の色を楽しむことは人生を豊かにします
着物を着るときに気をつけていることは、季節や場所、周りに溶け込んだコーディネートを意識します。もちろん日本の着物の素晴らしいところでもある、「どんなシーンでも絵になるもの」それが着物です。
ですが、私は更に調和を大事にしたいのです。
今日出会う方はどんな方か、今日行く場所はどんな空間なのか、撮影会などは、お花との調和を一番に考えます。それから、冬は温かく、夏は涼やかに見えるとように選びます。そんな風にあれこれ考えるのは楽しい時間なのです。
こんなふうに、普段から、周りの状況や季節の草花、お日さまの光など周りの状況を瞬時にとらえることができたなら、人間関係さえもうまく調和できる「人間力」も身につくことでしょう。美しい四季のある日本に生まれた奇跡に感謝しイキイキとと生きる人は輝いています。日々の暮らしの中で色と上手に付き合いながら、あなたの人生をもっと豊かで素敵なものにしてください。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)