伝統文化が消えゆく日本
私たちが生まれ育った「日本」には、素晴らしい伝統文化があります。
誰でも、特に習い事などしていなくても、その文化に触れているはずです。神社、仏閣、お祭り。また、成長に伴い、お宮参りや七五三、入学式、卒業式、成人式などの通過儀礼も大事な伝統文化。
日本は神々の国。そしてもともと精神性の高い国です。見えないものへの敬いを大事にしてきました。戦争に敗れるまでは…。その後の価値観が変わり、「物質」が一番になってからこの国は少し違った方向へ歩き出したように感じるのです。
確かに、便利な世の中になり豊かに自由になりました。けれど、心はいつまでたっても満たされない、モノに溢れた外国の真似ばかりの軸のない生活、そんな感覚を持つのは私だけなのでしょうか。
民族衣装が着れない民族。着物が着れることは、もはや「特殊技能」になってしまいました。とても寂しいことです。
「真・善・美」に宿るもの
「真・善・美」とは「神」です。そして「道」なのです。
美しい芸術・伝統文化、善き事、そして真の生き方にはすべて「神」が宿っているのです。そしてそこには人の生きる道があり、人生哲学・霊的真理があるのです。
茶道、華道、柔道、剣道、「道」のつくものは意味があります。「道」を知ることで霊的真理を導きだせるのです。
「霊的真理」とは人はなぜ生まれ生き、そして死んでいくのか、なぜこの世とあの世があるのか、人としてどう生きることが幸せな道なのかを教えてくれるもの。宗教ではなく「信仰心」。目に見えないものへの敬いです。
日本の伝統文化が結界になるのです
どの国にも文化があり、「真・善・美」があります。
日本に居ながらなぜ?日本文化を大事にしないのでしょう。神社仏閣も当たり前にあるものではありません。支える心がなければ簡単に消えてしまいます。
海外へ出たことのある方や、外国の方の方が日本の消えゆく文化の尊さを知っています。それはとても残念です。
生け花では、生けたらその花は「人」になり命が宿り、個性があらわれます。華やかに生けられた花もやがては枯れていきます。そこに人生を重ね「道」になります。
日本の文化には「心」「精神」「哲学」があるのです。その敬う心が”結界”を張っていました。今、荒れ狂う天気をみても、この結界の力のないことを感じます。このままでいいのでしょうか。
日本文化、伝統文化を大切に
人は生まれてくるときに、環境、性別、親など自分の学ぶ場所を決めてきます。あなたはなぜ、今生の学びの場を「日本」に決めて生まれたのでしょう。
この国の歴史や、この国にある大切な文化に触れてみてください。日本でしかできないことだらけです。そこに込められた「愛」や「祈り」を感じてください。そしてまた次の世代へ、この素晴らしい文化と精神で日本を護りましょう。
生まれたこの国を大事にしましょう。
被ばく国である日本だからこそ、今、学ぶ意味があるのだと私は思います。
大事なことには時間がかかります。その信念が人を強くするのです。
今日も素晴らしい一日を。
いってらっしゃい(^^)